選抜高校野球出場校の決め方はどうなっているのか?
2023年の出場校の発表はいつされるのかをご紹介します。
毎年春のイベントと言えば選抜高校野球ですよね。
敗戦=3年生引退の夏の甲子園大会とはまた違い、秋の戦力が冬を越えてどこまで戦力が上がっているのかが勝負の分かれ道。
負けても夏までにチームがどのように成長するのかなど高校野球ファンにとって楽しみ方も様々です。
そんな春の甲子園「選抜高校野球」ですが、夏と違って同じ都道府県から複数の高校が出場することもあります。
そんな選抜高校野球の出場校の決め方はどうなっているのか?
2023年大会の出場チームはいつ発表されるのかについてご紹介します。

Contents
選抜高校野球出場校の決め方は?
“笑顔満開”
先輩たちから引き継いだ想い…
春、甲子園で花開き、そして、ホームベース上で満開の笑顔を届けた…
ありがとう…最高のゲームを#選抜高校野球 #天理高校 pic.twitter.com/mLxsEmJ1ny— ichi_bb (@ichi_bb_photo) March 20, 2021
高校野球の大会と言えば春の「選抜高等学校野球大会」と夏の「全国高等学校野球選手権」が有名ですよね。
夏は各地区で優勝したチームがそのまま甲子園出場を決めるのですが、春の場合は選抜高校野球大会出場校選考委員会が出場校を決めます。
その決め手となるのが秋季大会と明治神宮野球大会の成績となります。
じゃあ強いチームが出場するなら夏と一緒では?
と思うのですが、夏の「全国高等学校野球選手権」は各都道府県から1校ずつ計49校が出場するのに対し、春の「選抜高等学校野球大会」の場合は出場校が32校(記念大会は36校)と夏に比べて参加校が少ないのです。
以下は地域の出場枠です。
地域 | 都道府県 | 出場枠 |
北海道 | 北海道 | 1校 |
東北 | 青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島 | 2校 |
関東※ | 東京、茨城、栃木、群馬、埼玉、神奈川、山梨 | 6校 |
北信越 | 新潟、長野、富山、石川、福井 | 2校 |
東海 | 静岡、愛知、岐阜、三重 | 2校 |
近畿 | 京都、滋賀、大阪、兵庫、奈良、和歌山 | 6校 |
中四国※ | 岡山、広島、山口、鳥取、島根、香川、徳島、愛媛、高知 | 5校 |
九州 | 福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄 | 4校 |
※関東4、東京1残り1枠は両地区で調整
※中国2、四国2残り1枠は両地区で調整
基本的には固定枠の中で選考されますが、2014年の選抜高校野球大会では九州地域から5校が選抜されており、必ずしも枠内で決まるわけではないようです。
上記の出場枠は「一般選考枠」と呼ばれ、ここに「神宮大会枠」「21世紀枠(基本3校)」が加わる計32校が、選抜高校野球大会の出場枠となります。
※2023年は記念大会として36校が出場
選抜高校野球大会出場校選考委員会の決め方
まず日本高等学校野球連盟と大会主催者の毎日新聞社が共同で、選抜高校野球大会運営委員会を人選します。
そしてその後、選抜高校野球大会運営委員会が選抜高校野球大会出場校選考委員会を人選することで決定します。
神宮大会枠とは?
2003年の75回大会から採用されている神宮大会枠。
明治神宮野球大会(高校の部)は秋季大会地区優勝校10チームによって開催されます。
地区の数でいうと9地区なので代表校も9校になるはずなのですが、東京代表は関東大会に出場しないため東京大会優勝するとそのまま神宮大会出場となります。
そして、神宮大会で優勝すると優勝校が属する地区に対して、プラス1校の出場枠が追加されるルールがあります。
例えば、大阪府の高校が明治神宮大会に出場して優勝した場合は、近畿地区の枠が通常の6校から7校に増えます。
そして大会成績次第によっては1府県から3校の選考もあり得ます。
このあたりが夏とは全く違いますね。
21世紀枠とは?
2001年の第73回選抜高校野球大会から採用された制度です。
選考基準は以下の通りです。
- 秋季都道府県大会において参加校数が128校を上回る都道府県ではベスト32以上の成績、それ以外の県ではベスト16以上の成績
- 以下の推薦例のいずれかに当てはまること
- 少数部員や施設面のハンディ、自然災害など困難な環境
- 学業と部活動を両立している
- 強豪校でありながら近年甲子園出場に恵まれかった高校
- 創意工夫した練習で成果を上げている
- 校内、地域活動が他の生徒や他校、地域に好影響を与えている
要は恵まれない環境でも、創意工夫をすることで他校や地域に良い影響を与えているような模範的な学校という事です。
そして最終優先条件として、東日本(北海道、東北、関東、東海、北信越)と西日本(近畿、中国、四国、九州)から各1校ずつを選び、3校目は地域を限定せずに選考されます。
2023年 選抜高校野球出場校の発表はいつ?
今朝、3/19 スポーツ報知号外#スポーツ報知 #読売新聞 #号外#センバツ高校野球 #東海大菅生 #あきる野市 #東京代表 pic.twitter.com/0UekM530D0
— 桜 (@BROS67232033) March 19, 2021
2023年の選抜高等学校野球大会出場校は2023年1月27日(金)発表予定です。
例年通りなら午前中に選考委員会が行われ、出場校が発表される総会は15時から始まります。
北海道から順に校名と選出理由が発表され、補欠校も各地区から選出されます。
・選抜選考委員会 :1月27日(金)
・組み合わせ抽選会:3月10日(金)
・開幕 :3月18日(土) ※開会式は全選手参加
・準々決勝 :3月27日(月)
・休養日① :3月28日(火)
・準決勝 :3月29日(水)
・休養日② :3月30日(木)
・決勝戦 :3月31日(金)
発表までの大会の流れ
選抜に選考される際に特に重要とされる大会をご紹介します。
- 9月~10月:各都道府県の秋季大会
各都道府県にてそれぞれ秋季大会が行われます。
秋になってすぐに始まるので、夏の甲子園出場した高校は新チームになってすぐに大会が始まります。
そのためまだ戦力が整ってない中で、初戦にあっさり敗戦なんてこともあります。
10月~11月:各地区の秋季大会
各都道府県で好成績を収めた高校が次に出場出来る大会です。
各都道府県大会で1位~3位(目安)の高校が各地区の秋季大会に挑みます。
関東地区大会や近畿地区大会といわれる大会です。
ここで上位成績を収めないと甲子園出場は厳しいです。
11月:明治神宮大会
各地区大会の成績上位校10校で行われる大会です。
優勝するとその地区の出場枠が増えるだけでなく、その高校も選抜大会に選考される確率がぐんと上がります。
この明治神宮枠での成績も重要です。
11月末:一般枠および21世紀枠の都道府県推薦
秋季地区大会の結果を元に、各都道府県の高校野球連盟が一般選考枠校と21世紀枠校をそれぞれ推薦します。
ここに名前が上がらなければ出場は絶望的です。
12月:21世紀枠候補の絞り込み
各都道府県の推薦する21世紀枠候補校が10校(10地区1校ずつ)に絞り込まれます。
1月末:出場校の発表
選抜高校野球大会運営委員会にて出場校が発表されます。
晴れて甲子園出場決定です。
校長先生が校長室で出場を知らせる電話を取るシーンはこの時ですね。
ただ、この発表から「選抜高等学校野球大会」まで約2ヶ月期間があります。
万が一、部員の不祥事等の問題が起きた場合には出場が取り消され、補欠校から代わりに出場する高校が選ばれます。
2023年の出場校一覧
例年の選抜出場校は32校ですが、2023年は記念大会として東北、関東、東海、四国の4地区で出場校が1枠増えています。
21世紀枠は氷見(富山)、城東(徳島)、石橋(栃木)が選ばれました。
今大会の初出場校は城東、石橋を含め、能代松陽(秋田)、彦根総合(滋賀)、光(山口)の5校。
最多出場は4年ぶり42回目の龍谷大平安(京都)です。
愛媛勢は2年連続で出場を逃しました。
※は2020年交流戦を含んだ出場回数です。
21世紀枠(3)
- 石橋(栃木)初出場
- 氷見(富山)30年ぶり2回目
- 城東(徳島)初出場
北海道(1)
クラーク記念国際(北海道)2年連続2回目
東北(3)
- 仙台育英(宮城)2年ぶり15回目
- 東北(宮城)12年ぶり20回目
- 能代松陽(秋田)初出場
関東・東京(7)
- 山梨学院(山梨)2年連続6回目
- 専大松戸(千葉)2年ぶり2回目
- 健大高崎(群馬)2年ぶり6回目
- 慶應義塾(神奈川)5年ぶり10回目
- 作新学院(栃木)6年ぶり11回目
- 東海大菅生(東京)2年ぶり5回目
- 二松学舎大付(東京)2年連続7回目
東海(3)
- 東邦(愛知)4年ぶり31回目
- 常葉大菊川(静岡)10年ぶり5回目
- 大垣日大(岐阜)2年連続5回目
北信越(2)
- 北陸(福井)34年ぶり2回目
- 敦賀気比(福井)3年連続10回目
近畿(6+明治神宮大会枠1)
- 大阪桐蔭(大阪)4年連続14回目
- 報徳学園(兵庫)6年ぶり22回目
- 智弁和歌山(和歌山)3年ぶり15回目※
- 龍谷大平安(京都)4年ぶり42回目
- 履正社(大阪)3年ぶり10回目※
- 彦根総合(滋賀)初出場
- 社(兵庫)19年ぶり2回目
中国・四国(6)
- 広陵(広島)2年連続26回目
- 光(山口)初出場
- 英明(香川)5年ぶり3回目
- 高松商業(香川)4年ぶり28回目
- 鳥取城北(鳥取)2年ぶり4回目
- 高知(高知)2年連続20回目
九州(4)
- 沖縄尚学(沖縄)9年ぶり7回目
- 長崎日大(長崎)2年連続4回目
- 海星(長崎)7年ぶり6回目
- 大分商業(大分)3年ぶり7回目※
補欠校
- 北海道 北海
- 東北 聖光学院(福島)、山形中央(山形)
- 関東 横浜(神奈川)、山村学園(埼玉)
- 東京 日大三、帝京
- 東海 加藤学園(静岡)、津商(三重)
- 北信越 福井商(福井)、松商学園(長野)
- 近畿 高田商(奈良)、神戸国際大付(兵庫)
- 中国 高川学園(山口)、おかやま山陽(岡山)
- 四国 鳴門(徳島)、明徳義塾(高知)
- 九州 明豊(大分)、西日本短大付(福岡)
- 21世紀枠 小野(兵庫)、稚内大谷(北海道)
選抜高校野球出場校の決め方は?まとめ
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— Ayumi⚾球児園staff (@ayux89xbaseball) March 23, 2021
選抜高校野球出場校の決め方と2023年の出場校の発表はいつなのかご紹介しました。
選抜高校野球の出場校は夏の負けないチームが出場するのではなく、秋の大会や神宮大会の結果を鑑みて、選抜高校野球大会出場校選考委員会が出場校を決めます。
そして夏の49校より少ない32校(2023年は記念大会のため36校)の出場となることから、参加しない都道府県があるのも夏との違いです。
一般選考枠と呼ばれる9地区から28チーム(2023年は32チーム)。
神宮大会の優勝校が属する地区から追加の1枠。
そして21世紀枠から3枠の合計32校(2023年は36校)の出場となります。
そんな気になる2023年の選抜高校野球出場校は2023年1月27日(金)発表予定です。
今年はどんな高校が出場するのか?
そしてどんなドラマが待っているのか今から楽しみですね♪
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